近年は美容に関する意識が高まり、その波は脱毛関連にも及ぶようになりました。
市販の道具を使う方もいますが、本気で綺麗にしようと思ったらプロが行う専門的な脱毛を受けることでしょう。
プロが行う脱毛には医療脱毛とサロン脱毛があります。
その違いについて解説しますので、どんな脱毛方法があるのかよく吟味して選んでください。

医療脱毛とサロン脱毛
プロが行う脱毛と言えば、医療脱毛とサロン脱毛がありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
ここではそれぞれの脱毛法の違いについて、その特徴を紹介します。
医療脱毛の特徴
医療脱毛の大きな特徴と言えるのが、レーザー脱毛を使用している点が挙げられます。
出力が強いため脱毛の回数は大体5~8回で済ませられ、永久脱毛できると言われています。
医療機関で脱毛の処理を行うため、脱毛中や後に何らかのトラブルがあってもアフターケアをしてもらえます。
サロン脱毛の特徴
サロン脱毛は医療脱毛と異なり、光脱毛(フラッシュ脱毛)を使用します。
レーザーほど出力が強くなく、肌の深い部分に届かないため医療資格が必要ありませんが、迎毛や減毛なので永久脱毛ではありません。
施術を受ける回数は12~18回と少し多めですが、大きな特徴としてレーザー脱毛よりも痛みが少ない点が挙げられます。
ただ、トラブルが起きたときは別途クリニックでの診察が必要になるケースもあります。
施術方法の違い
施術方法の大きな違いは、レーザー脱毛(医療脱毛)か光脱毛(サロン脱毛)かという部分にあります。
レーザー脱毛は発毛組織を破壊するため発毛自体を防ぐことができますが、光脱毛は細胞を破壊するまでに至らず、毛根自体にダメージを与えて発毛を抑制、減らすという仕組みです。
レーザーは組織に照射するため人によりますが、ある程度の痛みを生じることがあります。
しかし、出力が強いことから施術の回数は少なく済みます。
逆に光脱毛は減毛させるために傷みは少ないですが、何度も施術を受ける必要があるでしょう。
料金について
エステティシャンの行う光脱毛は、1回の施術であれば医療機関で行われるレーザー脱毛よりも比較的安い料金で受けられます。
しかし、施術の回数は光脱毛の方が多いので、トータルでいけば医療レーザー脱毛の方が安くなることがあります。
基本的には全ての回数が終わった時点での料金が基準になりますが、結果的に医療脱毛とサロン脱毛に差はそこまでありません。
好みにもよりますが、永久脱毛を期待できる医療レーザー脱毛の方が、後々のことを考えるとお得と言えるでしょう。
医療レーザー脱毛の仕組み
脱毛を安心安全に行えることで注目されている医療レーザー脱毛は、強い出力でメラニン色素に反応し、組織自体に影響を与える脱毛法です。
そのため自己処理が必要なくなる永久脱毛を実現できると言われています。
ここでは、レーザー脱毛について詳しく解説していきます。
レーザー脱毛には種類がある
脱毛に強い効果が期待できる医療レーザー脱毛ですが、いくつかの種類が存在します。
それが「ダイオード蓄熱式」「ダイオード熱破壊式」「アレキサンドライト」「ヤグ」です。
それぞれレーザーの種類を表しています。
レーザーはその特性によって向いている毛質が異なり、それにより出てくる効果や痛みにも違いが生じます。
ダイオード蓄熱式の特徴
ダイオード蓄熱式というレーザー脱毛は、医療レーザー脱毛の中でも比較的新しく誕生した方式です。
出力的にも中間くらいにあたるため、傷みを感じにくいというのが特徴です。
様々な毛質に対応できますが、中でも産毛のような薄めの毛には高い影響を与えると言います。
肌が日焼けをしていても施術できるというのも大きなポイントです。
ダイオード熱破壊式の特徴
ダイオード熱破壊式は蓄熱式と同じく出力は中間にあたります。
様々な毛質や肌質に対応できるのが大きな特徴です。
毛根のある細胞や毛乳頭へ影響を与えることで、発毛しにくい状態へと導きます。
ダイオード蓄熱式と違い濃い毛への影響力が高く、脱毛の即効性があるとも言われています。
ただ、日焼けが酷い場合には使用できないこともあり、傷みも蓄熱式よりは感じやすいのも特徴と言えます。
アレキサンドライトの特徴
世の中で医療レーザー脱毛は広く知られていますが、その方式の代表とも言えるのがアレキサンドライトです。
世界でもトップシェアを誇ります。
メラニン色素にのみ反応することから、肌や毛の色合いがはっきりしている人向けの方式です。
特に濃い毛には効果的と言われていて、肌へのトラブルも少ないのが特徴です。
ただ、日焼けをしている肌や色黒の人には危険が伴います。
VIOや脇には濃い毛が多いため、傷みを伴う可能性があります。
ヤグの特徴
ヤグは波長が長いレーザーを照射する方式です。
美容医療で使用されることが多く、脱毛に関しては主で使われるよりも補足的に利用されています。
日焼けをした肌はもとより、濃い毛に対しても効果が期待できます。
冷却機能も付いていることから火傷をするリスクも少ないのが特徴ですが、レーザー照射できる範囲は狭く、施術に時間がかかります。
強い出力で照射を行うため、傷みを感じやすいです。
各種レーザー脱毛で感じる傷み
レーザーの種類による痛みの強さを比較すると次のようになります。

医療レーザー脱毛を受けると、照射される熱エネルギーのため多少の痛みを感じます。
施術を受ける方は、傷みの度合いが分からないので心配だという方は少なくありません。
上記でも紹介しましたが、まとめると以下のようになります。
ダイオード
基本的に痛みが少ない傾向にあります。
そのためデリケートゾーンなどの処理にも利用されています。
ただ、薄い毛に効果的な「蓄熱式」よりも、濃い毛に効果のある「熱破壊式」の方が傷みが強めに感じると言われています。
アレキサンドライト
太くて濃い毛に対応できるアレキサンドライトは、人によりますが強い痛みを感じることがあります。
メラニンに対して高い反応をするためですが、毛の濃さによって傷みの感じ方は異なります。
ただ、ダイオードと比べるとアレキサンドライトの方が痛みが強いと言われています。
ヤグ
最も波長が長く皮膚の深部にまでレーザーが届くヤグは、すべてのレーダー脱毛の中で最も傷みが伴います。
男性の髭といった太くて黒い毛にも効果的ですが、その分強い痛みを感じるのがデメリットです。
そのためヤグレーザーを使用するときは、冷却装置で皮膚の感覚を鈍くさせ傷みを軽減させる方式が一般的です。
それだけの傷みを伴うとも言えるでしょう。
全身脱毛をする前に
脱毛と言えば、やはり全身脱毛を思い浮かべる方も少なくありません。
どうせなら全身を永久脱毛してしまえば、今後は余計な手間もかからないですし、自己処理について考える必要もなくなります。
すぐにでも脱毛をしたいところですが、その前にいくつか知っておくべきことがあります。
メリットとデメリットを知っておく
医療脱毛にはメリットとデメリットが存在します。
簡潔に言えば、メリットは「永久脱毛で自己処理する必要がなくなる」「医療機関で行われるため万が一のトラブルも安心」という点です。
逆にデメリットは「痛みが伴う」「料金が高くつく」点が挙げられます。
痛みに関してはどうにもなりませんが、料金については医療脱毛は回数が少なく、結果的にサロン脱毛と同等の金額になります。
ローンなどを組めるクリニックもありますので、そういったところを選べば大きな問題ではないでしょう。
種類の違うレーザー脱毛が行えるか?
医療脱毛を行っているクリニックは全国に存在します。
料金はもちろんですが、何より複数のレーザー脱毛が行えるクリニックを選ぶことが大切です。
レーザーと言っても種類がありますし、それぞれ肌質や毛質によって得手不得手があります。
もし自身の毛質に合わないレーザー脱毛しか選択できなければ、高い効果を期待できないでしょう。
異なる特徴を持つレーザー脱毛を選べるクリニックであれば、施術を受ける人の肌質や毛質に合わせて適切な方式を選べるはずです。
事前に確認しておきましょう。
契約の際に注意する点
医療機関によりますが、最初に説明した金額に後からオプションを重ねて見積もるケースもあります。
プランの内容によってはオプションが必要なこともありますが、どんな内容か確認することが大切です。
シェービングをする際に背面だけ、前面はどうなるか、それ以外の場所はといった細かい点を確認しましょう。
プランの内容が高くても、すべて込みというものもありますので、一つ一つ調べることは重要と言えます。
しっかり内容を確認し、プランに納得できてから契約しましょう。
まとめ
脱毛とひと口に言っても、医療脱毛とサロン脱毛ではまったくと言って良いほど内容が異なります。
それぞれ良さはありますが、サロンの光脱毛と比べて医療レーザー脱毛は永久脱毛を期待できる点が大きな特徴です。
その分料金はかかりますが、長い施術期間を考えると意外と安く受けられることが理解できます。
レーザー脱毛にも種類があり、それぞれ特異な分野は異なります。
そのため全身脱毛するときには、様々なレーザー脱毛を準備している医療機関を選ぶことをおすすめします。
その際は細かいプラン内容をしっかり把握して、納得できるまで精査してから契約をしましょう。
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