保険の基礎知識と保険会社の選び方

保険

保険の選び方が難しい

なんだかよくわからない

と思っていませんか?

将来が不安だからといって言われるがままに契約したり、逆に全く加入しないというのはおすすめしません。

基本的なところを押さえれば、あなたに必要な保険が分かります。

この記事を読めば、

・保険の必要性

・ご自身に合った保険の選び方

・お得に保険に加入する方法

がわかります。

保険が必要な理由

万が一に備える

人生では、思いがけないことが起こります。

家計を支えている一家の大黒柱に万が一のことがあった場合、残された家族の生活費をどうするかという問題があります。

特に大きいのは、住居費と子どもの学費でしょう。

1ヶ月の生活費を24万円として単純計算すると、10年間で2,880万円必要です。

子供の学費は、小学校~高校までを公立、大学を私立文系、自宅通学を前提とした場合で、平均905万円かかると言われています。

中学受験や医学部進学となると、さらに高額な学費が必要になります。

住宅ローンの保険や遺族年金は、生命保険の代わりになるでしょうか?

住宅ローンには、団体信用生命保険(団信)があります。

住宅ローンを払っている人に万が一のことがあった場合、遺族を守ることができる保険です。

しかし、あくまでローンがなくなるだけで、住居費の備えにはなりますが他の生活費に関しては備える必要があります。

国民年金、厚生年金には遺族年金があります。

遺族年金でも不足する額をシミュレーションして、必要な生命保険の金額を備えておきましょう。

病気や怪我に備える

支出が増える

入院が必要なほどの病気や怪我では、

・入院費

・治療費

・手術代

などで、思わぬ出費になることがあります。

健康保険で賄えない金額に対して、医療保険で備えることができます。

収入が減る

働けなくなることで、収入が減ってしまうリスクがあります。

特に自営業の場合、自分が働かないと収入がゼロになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

収入がなくても、支出は発生します。

支出の増加だけでなく、収入の減少にも備えて、保険に加入する意味があります。

掛け捨て型保険と貯蓄型保険

保険には、大きく分けて「掛け捨て型」と「貯蓄型」があります。

掛け捨て型保険とは

掛け捨て型保険の特徴は、保険料が安く万が一のときの補償額が大きいことです。

その代わり、満期になって何事もなければ何も残りません。

保険が満期になったときの満期保険金や、途中で解約した場合の解約返戻金はもらえません。

最もシンプルな生命保険と言えるでしょう。

もしもの時に備えたい、無事ならば保障はいらないという方向けの保険です。

将来の備えは、ご自身で貯蓄や投資を行う必要があります。

定期保険、収入保障保険、医療保険・がん保険が代表的な掛け捨て型保険です。

貯蓄型保険とは

貯蓄型保険とは、保険と貯蓄の両方の機能がある保険です。

万が一のときには保険金が支払われ、何事もなく満期を迎えた場合にも満期保険金がもらえます。

貯蓄型保険の種類

終身保険

死亡保障が生涯続く保険です。

解約しない限り保障が一生続き、解約したときに解約返戻金が受け取れます。

養老保険

万が一のことがあった場合に生命保険金が受け取れ、満期まで何事もなかった場合も満期保険金として死亡保障と同額が受け取れる保険です。

学資保険

毎月保険料を払い込み、子供の進学にあわせて必要なタイミングで祝い金や満額保険金が受け取れます。

教育費が最もかかる時期に保険金を受け取れるように設定することが多いです。

個人年金保険

公的年金では足りない分を補う私的年金です。

払い込んだ保険料は保険会社が運用し、契約時に定めた年齢から一定額を受け取り続けることができます。

終身契約の場合、長生きするほど受取総額が大きくなりますが、保険料は高くなります。

貯蓄型保険のメリット

解約したときに保険料の一部が解約返戻金として返ってきます。

また、満期のある保険は満期保険金が受け取れるため、資産形成に役立ちます。

貯蓄型保険のなかには、解約返戻金を担保にお金を借りることができる「契約者貸付」を利用できる商品があります。

解約返戻金の範囲内でお金を借りられる制度で、保険を解約することなくお金を借りることができます。

あくまで借金なので、利息を上乗せして返済する必要があります。

貯蓄型保険のデメリット

掛け捨て型の保険と比べて保険料が高めです。

また、途中で解約すると払い込んだ保険料を下回る場合があります。

家計を圧迫しない範囲で保険料の支払いを続けることができるプランを選択しましょう。

貯蓄型保険はこんな人におすすめ

・貯蓄が苦手な方

保険とセットで強制的に貯蓄ができるので、貯蓄が苦手な方でも将来に備えることができます。

・老後、教育資金など貯蓄の目的がある方

・万一に備えながら安定的に貯蓄したい方

・投資信託や株式投資のリスクは怖い方

当てはまる人は保険料が安くなる健康体割引

自分の体の健康状態によって保険料が安くなることがあります。

リスクが低い保険加入者を優遇するためです。

健康体割引、優良体割引などと呼ばれます。

保険料が安くなる条件

下記の内容は目安です。

保険の内容や保険会社により、基準は異なります。

BMI

ボディマス指数の略で、体重(kg)を 身長(m)の2乗で割った数値で計算します。

例えば、身長160cm、体重60kgの人のBMIは、

60を1.6の2乗で割って、約24.3となります。

数値が大きいほど、身長に対して体重が重いということになります。

標準体重に近いと、健康体割引が適用されることがあります。

太り過ぎも痩せ過ぎもよくありません。

血圧(mmHg)

最高:140以下 最低:90以下が目安です。

高血圧は、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気のリスク要因のため、正常な血圧の方は優遇される場合があります。

 喫煙歴 

1年または2年間喫煙していないこと

喫煙は肺がんなどの死亡率を高めるほか、循環器病のリスクも高めます。

このため、非喫煙者は保険料が安くなるなどの可能性があります。

運転免許証

自動車保険等級 12等級以上         

ゴールド免許

免許証を持っていない方も、そもそも運転しないのでリスクが低いとみなされます。

健康体 + 非喫煙者は割引率が大きくなる保険もあります。

健康体割引を適用する方法

「私は、健康体ですしタバコも吸いません。だから保険料を安くしてください。」と言うだけでは、割引は適用されません。

健康体割引にふさわしいことを証明する必要があります。

証明する方法は、

・告知書

・健康診断や人間ドックの結果

・医師による診査資料

・コチニン(ニコチンが代謝された物質)検査結果

などを提出する必要があります。

喫煙者でなくても、受動喫煙などでコチニン検査に引っかかることがあります。

健康体割引は保険加入時に申し込みます。

保険会社は

・保険加入の可否

・健康体割引適用の可否

を同時に審査します。

告知義務違反に注意

保険の契約時には、告知義務があります。

過去の傷病歴、職業、年収などを保険会社から質問された場合、事実をありのまま答える必要があります。

告知義務に違反すると、保険契約の解除または取り消しとなります。

意図的でなくても誤った情報を伝えた場合告知義務違反となります。

健康体割引は魅力的ですが正直に申告しましょう。

健康体割引にとらわれすぎない

今入っている保険が健康体割引に対応していないからといって 安易な解約はNGです。

・健康状態によっては、新しい保険に加入できない

・健康体割引が適用されるかはわからない

というリスクがあります。

また、「健康体割引がついているか」だけでなく

・必要な保障内容がついているか

・必要な保障額

など、保険の必要性について考える必要があります。

割引額につられるのではなく、支払い額と

保障内容を総合的に判断する必要があります。

まとめ 安心な保険会社を選ぼう!

保険には、掛け捨て型と貯蓄型があります。

手厚い保障の保険は、その分保険料も高くなります。

それぞれ長所と短所があるので、ご自身の状況や将来のプランに合わせて保険を選択しましょう。

保険料が安くなる健康体割引もありますので、当てはまるか確認しましょう。

実際に保険を選んだり見直したりする際は、保険のプロやFPに相談するのがおすすめです!

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